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英国王室が認めた筆記具「PARKER(パーカー)」

こんにちは!
エンスタ店長です。

皆さんは「PARKER(パーカー)」をご存じですか?今や世界中で名を馳せている筆記具ブランドの一つですよね!


今回はそんな超有名ブランド「 PARKER(パーカー) 」についての解説をしたいと思います!(※以下:パーカー)

創業130年を超えるイギリスの老舗ブランド

パーカーの生まれは1888年、2021年現在では130年以上の老舗ブランドです。

130年・・・凄い老舗企業ですね。


1888年といえば日本では明治時代ですね。
翌年には大日本帝国憲法が発布されたりと、近代化に向けて大きく変わっていた時期です。

そんな世の中が目まぐるしく動いていく激動の時代の中、パーカーは誕生します。

創業者は「ジョージ・サッフォード・パーカー」氏(以下:ジョージ氏)
当時25歳でした。

ジョージ氏は「優れたペンを作り上げる」という高い志を元に自身初のペンを特許申請します。

25歳で起業し、特許まで申請するなんて行動派ですね!
今でいうところのIT起業家のような人物像でしょうか。
エネルギッシュに仕事をしていたんでしょうね~。

その6年後の1894年、 ジョージ氏は筆記具界に革命を起こす技術「ラッキー ・ カーブ」を発明します。

筆記具界に革命を起こした技術「ラッキー ・ カーブ」

この技術の話に入る前に、1890年代当時の万年筆が抱えていた問題について知る必要があります。


当時の万年筆には使用しないときにペン内部に残ったインクが、再び使用する際に漏れ出すという致命的な問題を抱えていました。

毎回インク漏れするのはやっかいですね。。

その問題を解決すべくジョージ氏は、壊れた万年筆の修理を通してインク漏れを防ぐ新しい方法を常に模索していました。

その中で彼はペンの内部の形状に着目します。

水の中に筆先を入れると、先端から水を吸い取っていく現象「毛細管現象」を応用し、ペン芯をカーブさせることで余ったインクをペンの中へ戻す技術を発明しました。

これは画期的ですよね!常識が変わった瞬間です!!

この技術革新は瞬く間に成功を収め、すぐに特許を取得。
「ラッキー・カーブ」のロゴは今も続くパーカーの看板筆記具「デュオフォールド」にも使われ、1929年まで数十年にわたり生産されました。

1920年代「デュオフォールド」が生まれる


その後、芸術運動の”アール・ヌーボー”にインスピレーションを受けた「スネークペン」や
戦場の兵士のために作られた「トレンチペン」を経たのちに『デュオフォールド』が誕生します。

ただ、デュオフォールドが生まれた1920年代のイギリスは思っているよりも良い状態ではありませんでした。

第一次世界大戦後のデフレ、工業力を伸ばしてきたアメリカの台頭など「狂騒の20年代」と呼ばれ、世界の大英帝国がここにきて不遇の時代を迎えます。

失業率は増加し、産業革命以降経済を支えてきた繊維産業も衰退化、技術もアメリカやドイツに比べて劣る企業も多く、まさに今の日本が抱えているような厳しい問題に直面した時代でした。

そんな中、当時は黒一辺倒だった万年筆にオレンジのボディで大いなる存在感を示し、25年にも渡る長期保証など、革新的な方法で誕生したのが「デュオフォールド」です。
別名「ビッグレッド」という瞬く間に世界に知れ渡り、2015年には復刻版も登場しました。

1928年には、耐久性のある強化プラスチック素材で製造されるようになり、その耐久性を示すために「飛行機の上からグランドキャニオンの谷底へ投げ落としても割れない」ことが証明された新素材で、これを実証する革新的なマーケティングと広告手法が導入されました。

広告のためにそこまでするなんて!インパクト大ですね!

といったところで、今回の記事はここまでとさせて頂きます。

ブランドの立ち上げから僅か数年で2度の特許取得、そして業界を巻き込む程の革命を起こし、ブランドの看板「デュオフォールド」を作成したことで世界に羽ばたいたパーカー。
その活躍の歴史はどんな道を歩んでゆくのか??

気になるパーカーブランドのお話は次回、詳しく解説させていただきます!
是非お楽しみに!