アメリカのプロダクト職人が織りなすブランド『ショーン・デザイン』
- by enjoysta

こんにちは!
エンスタ店長です。
皆さんは『ショーン・デザイン』というブランドをご存じですか?

アメリカで名を馳せたプロダクトデザイナー「イアン・ショーン」氏が2012年に立ち上げた、筆記具・機械式腕時計を中心としたブランドです。
今回はそんな「Made In USA」の高い技術がこもった『ショーン・デザイン』について解説させていただきます。
プロダクトデザインの申し子「イアン・ショーン」

まずはブランド創設者の「イアン・ショーン」 氏 の経歴を辿ってみましょう。(以下:ショーン氏)
ボストン大学で工学とプロダクトデザインを学んだショーン氏は、大学を卒業後、世界的なデザインコンサルタント会社「IDEO」のシニアプロダクトデザイナーとして活躍します。
IDEOは、人間工学、機械・電子から、ソフトウェア工学の分野の人員を約500名を雇用しているアメリカ合衆国カリフォルニア州パロアルトに本拠を置くデザインコンサルタント会社です。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より一部引用
Appleの最初のマウスや、マイクロソフトの2番目のマウス、などの世界的なデザインを作成しました。
また、ボストンにあるロードバイクブランド FIREFLY社にロードバイクのフレームを設計・製作し、自らの自転車部品ブランドも立ち上げました。
輝かしい経歴ですね…。まさにプロダクトデザインの申し子です。
そんな実績の中”より日常に密着した多くの人に使われる製品を作りたい”と考えるようになったショーン氏は、2012年に『ショーン・デザイン』を創業します。
ショーン・デザインのコンパクトで頑丈なハンドメイドのペンは、デザイン関連のショップやペンコレクターの間で評判となり、現在では全米に取扱店があるほど有名なブランドに成長します。

さらに、大学在学中に機械式時計に魅せられていたイアン・ショーンは、プライベートの時間で、時計製作の研究もはじめます。
多くの試行錯誤を繰り返し完成した最初の時計コレクションは、現在カスタムオーダーで一つ一つ手作業で制作されています。
大量生産の時代に、世代を超えて使える製品を作りたい

世の中に役立つ商品を生み出す「プロダクトデザイナー」という仕事をする中で、ショーン氏の理念は、”大量生産・大量消費されるものではなく、高品質で世代を超えて受け継がれる製品をつくること”に重きを置くようになりました。
かつて品質と耐久性を誇ったアメリカの製造業も、時代の流れの中、低コストで使い捨ての海外製品が流入することが当たり前になってしまい、今ではすっかり衰退の一途を辿っています。
ほんの数十年前まで、家具、車、時計などが当たり前に受け継がれるものであったにもかかわらず、いつのまにか世代を超えて受け継がれる「モノ」たちが普段の生活から消えかけていました。
これは日本も同じですよね…。だからこそ栃木レザーなどの国内技術に脚光が浴びているのではないかと思います。
「コストはかかるけれど、長い目でみるとそれに見合う価値のある製品を」そんな思いで作られたショーン氏のデザインは、素材の耐久性、普遍的なデザインといった長く使う上で欠かせない要素を吟味しモノづくりがなされています。
プロトタイプの万年筆のペン先を除き、全てアメリカ国内で製造されるほどのこだわりようで、まさに「Made In USA」。職人の魂と技術を感じます。
2019年には完全内製化へ
2019年には活動拠点を創業当時のボストンからフィラデルフィアに移し、新たな工房を構えます。
これまで外注していた工程も自社内で行うことができるようになり、製品の完全内製化を実現しました。
これはブランドとして大きな一歩ですね。
制作意欲を更に高め、実験的な時計機構の開発や、オリジナルの万年筆ペン先の開発が進められています。
これからますます期待のブランドですね!
そんなショーンデザイン、国内では「文房具の和気文具」「HIGHTIDE」などのショップで購入ができます。
ぜひチェックしてみてください。